元Itamae 料理上達の秘訣

レシピ 第3話 「私が犯した間違い。」

なんと、大げさな題名を・・・。

それは、はじめに勤めた「すし屋」での出来事です。
雑用?をこなしながら、こつこつと、料理をおぼえていったのでした。

もともと、料理にまったく興味がなかった私にとっては、なにもかもが、初体験でしたね。
見たことも、食べたこともない料理ばかり!
今まで、出来合いの料理・インスタントで大きくなったので・・・。

といっても、このすし屋は、寿司がメインで、料理の種類は、少なかったです。
正直、助かりましたぁ。(^^ゞ
それをいいことに、少ない料理のレシピをおぼえて、いい気になってしまったんです。

ある日、一回り上の職人さんが、転職してきました。
その方は、和食を中心に働いてきたらしく、料理をかなり知っていたのです。

「しんちゃん(私)、この店は、基本がないから、よそに(他の店)行ったときには、通用しない。きっと苦労するよ。」
と言われたり、
「冷蔵庫の中の物(あまり物)で、なにか料理を作れるようになれなあかん。」
と忠告してくれたにもかかわらず、少し料理をおぼえて、いい気になっていた私には、聞く耳がなかったのです。
もちろん、冷蔵庫の中を見て、料理なんてできませんでしたが。
この時に、変なプライドがなければ、その職人さんから、教えを請うこともできたでしょうに。(^^;

その店のおやっさん(店主)には、恩がありましたので、骨をうずめることも考えていたりもしましたが、その他の先輩からも、
「レベルアップを望むのなら、いずれは、他の店も見ておかないとあかんな。」
と言われてましたので、スキルアップのため、転職をすることに決めました。

そして・・・。

次の店も、すし屋でしたが、和食(一品)が充実していました。
すし屋の定番の料理もありましたので、それについては、安心してたんです。
しかし、
ぜんぜん作り方が違うんですよぉ〜〜。(ToT)
同じ料理なのに、こんなにも作り方が違うなんて、正直びっくりでした。
私は、はじめにおぼえた料理の作り方を、絶対的に信じて、

「これは、こういう料理なんだ!」

と決めつけて、安心していました。(^^ゞ
ですが、転職してみて、1つの料理でもいろいろな作り方があることを知り、自分の心(考え方)の狭さを実感させられ、へこみました。

このお店の大将(店主)は、料理の基本をすばらしい理論で説明してくださり、今まで、バラバラだった料理がくっつきはじめたのです。
それが、今の私の土台(基礎)になっています。

長くなりましたが、
結局、なにが言いたいのかというと、

☆ 同じ料理でも、いろいろな料理法があるということ。
☆ それを他の料理と結び付けていかないと、いつまでたってもレシピから自由になれない。

ということで、
その、むすびつきができれば、レシピを頼らず、応用ができ、いずれは、
あなただけのオンリーワン料理を創ることもできるようになるというわけなのです。

===つづく===

次回の予告
料理の基本と言葉がでてきましたので、次回は、「基本」について熱く語っていこうと思います。

レシピについて 第2話  ⇔  基本について

 

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