料理で自信を持つ方法
前回、モデリングという話をしました。
これは、かなり料理上達に役立つノウハウだったと。
といっても、
意識せず、無意識に、モデリングを実践している場合も多いと思います。
(僕も、そうでした。)
ただ、意識して、自分に取り入れると、また、違ってくるのでは?
ということで、取り上げさせてもらったんですね。
是非、料理上達に活かしてみてください。
P.S.モデリングは、はじめの「きっかけ」づくりでもあって、
そこそこできるようになったら、
どんどん自分のスタイルに変えていくと、いいですね。
(基本から応用のように)
「あれ?ここで、終わり?」 (笑)
さて、今回は、「料理で、自信を持つ方法」ということで、
いってみたいと思います。
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料理で、自信を持つ方法
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自信を持ちたい人は、
今回のテーマを意識していくと、
より早く自信を持つことができるでしょう
逆に、
すでに自信を持っている人には、
さらに、自信を深められる可能性があります。
★ 得意分野を創り出す!!
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そう、手っ取り早く自信をつける方法は、
「自分の得意分野を創り出す」ことです。
まぁ、当たり前といえばそうなのかもしれませんが、
その得意分野を意識して、創っていくことにより、
より早く、自信をつけることができるのですね。
得意分野は、一部分でいいので、
追求して、深めていくこと。
言い方を変えれば、「特化」していくことです。
その目安として、
一般の人以上に、その料理の質をもっていくことが重要になります。
これが、できれば、
その状態まで、持っていくことができれば、
周りの人から、評価され、一目おかれるようになり、
自信をよりつけやすくなるというわけなんです。
★「何が、得意ですか?」
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と、聞かれて、何と答えるだろう?
または、
何と、答えたいだろう?
また、周りの人達は、あなたの料理に対して、
どんなイメージを持っているだろう?
周りの人達から、どう見られているか?
または、
どう見られたいか?
できれば、一言、二言で、答えたい。
それが、今回の目標です。
そして、
そういう得意分野を創っていきたいと。
料理って、答えがなく、相対的な部分があるので、
周りの人達の評価は、とても重要なんです。
それに、
周りから、評価されるようになると、
自信は、簡単に持つことができますから。
☆ 例えば・・・(つつしんの場合)
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たとえば、
僕の場合だったら、和食。特に、魚料理。
もっといえば、煮物と、揚げ物と、刺身(造り)。
さらに、絞り込むなら、刺身です。
まとめると、
「和食の魚料理全般ができて、特に、刺身が得意です。」
みたいな感じです。
これは、私自身も思っていますが、(笑)
周りの人達が、そう評価してくれていることです。
逆に、苦手なもの(できないもの、わからないもの)は、
洋食・中華は、一般以下です。(^^ゞ
でも、「特化」しているので、
周りの評価は、自分で思っている以上に評価される
というわけなんですね。
洋食のベテランで、バリバリの人と、
一緒に仕事をしたことがありますが、
その人達からも、敬意を持って接してもらえるわけなんです。
また、一般の人からは、
「お店で食べたら、数万円やな!」
と言ってもらえる。
そうなってくると、
嫌でも、自信が持てるわけなんです。
まぁ、ちょっと私自身のことだったので、
自慢に聞こえてしまったかもわかりませんが、(^^;
そういう意味じゃなくて、
「得意分野があると、自信を持ちやすい!」
ということが言いたいんです。
「そりゃ、あんたは、プロだったわけだから、当たり前でしょ」
そう言われるかもしれませんね。
たしかに、そうですね。(^^ゞ
じゃ、一般の人の場合だったら・・・
☆ 例えば・・・主婦の場合
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たとえば、
知り合いの主婦の人だったら、どうか?
この女性は、周りから、どう見られているのか?
「あの人と言えば、パスタだよね〜」
って、感じです。
そう、パスタが、うまい!
レパートリーもいろいろあって、一般以上。
なぜ、一般以上を意識するのかというと、
単に、「際だたせるため」です。
やっぱり、料理は相対的なんで、
なんらかの基準があった方がいいわけなんですね。
この主婦の方の場合、一般(周りの人)からみたら、
優れているわけなんです。
でも、場所を変えて、プロのシェフの中に入れば、どうなるか・・・
でも、そんなことは、主婦の方からしたら、どうでもいいことで、
「食べてもらう人(一般)」の評価が大切なんですね。
そして、彼女自身、自信も持てている、
ということなんです。
★ バランスが大切?
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昔、親方や先輩から、教えられてきたことに、
「バランスが大切!」
ということがあります。
ここでの「バランス」は、【全般できること】です。
たとえば、
ふぐは、さばけても、カニは、さばけない。
焼物はできるけど、揚げ物は、できない。
など、
そういうのが、あっては、いけないと。
または、
カニをさばくスピードを追求しすぎて、
他の調理ができないようじゃ、ダメだと。
どうせ、カニのスピードは、カニ専門店の人には、勝てないんだから。
そこそこできたらいい、他を覚えろ!と。
というような話を、よくされました。
いえば、「なんでも、できるようになれ!」
ということですね。(^^;
これが、ここでいう「バランス」です。
でも、これは、さっきまで、話してきたことと、
若干、矛盾するようなことなので、
ちょっと、バランスのことにも触れておきますね。
たしかに、プロの場合は、とても重要だし、
一般の人でも、レパートリーが広い方がいい。
なんでも、できれば、出来るに超したことはないですね。
まぁ、職業柄、そのような指導をうけたわけですが、
それは、仕事をする上で、とても大切なことでした。
でも、「自信」という面から見た場合、
バランスを意識しすぎると、
なかなか自信を持つことは、できないと思うのです。
「いろいろできるけど、なんか、いまいち・・・」
こんなことが、あるんですよね。
私自身も、そういう時があったので、余計に思います。
★ 専門特化すると?例えば、フグ
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以前、ふぐの専門店で働いていた人と、
一緒に仕事をしたことがあります。
その人は、他の調理は、
「まぁまぁ、う〜ん・・・」という感じで、
できるんですよ、でも、特にスゴイわけでもなかったんです。
なので、ふぐの季節(冬)になるまでは、
そんなに周りの人達からも、評価されてなかったんです。
でも、
でもですよ。
寒くなってきて、
「ふぐ」が入り出すと、周りの人達は、唖然・・・
「めちゃくちゃ、(調理が)速いわけなんですよ〜」
しかも、きれいな仕事(丁寧)で。
その人は、一気に、一躍ヒーローになったんです。
もう、速さの次元が違うわけで、
周りもビックリするとともに、
一気、尊敬の域に達するわけなんですよ。
それ以来、周りの目も違うし、
あきらかに、その人から、
「自信というオーラ」が出ていました。
僕も、「凄いなぁ〜、凄いなぁ〜」と言って、
ちゃっかり、コツを聞いたりしちゃったりして。(笑)
今まで、いろいろな人達と、仕事をさせてもらったので、
他にも、もっと、さまざまな例があるんですが、
ここでは、長くなりすぎるので、一つだけ。
なんとなく「特化」することの効果というか、
意味が伝わりましたかね?
★ 偏り
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偏りって、どうやっても、できるものなので、
その「偏り」を、「特化」という意味で、有効活用していこう!
そして、サクッと、自信をつけちゃおう!
というのが、今回のテーマでした。
特に、料理の始めたことは、覚えることや、やるべきことが多くて、
自信なんて、なかなか持てなかった。
ちょっと、できるようになっても、なんか不安だし、
周りは評価してくれないし。
僕は、仕事柄、どうしても「偏り」が出来やすかったので、
まだ、マシな部分もあったのかもしれない。
その分、転職でバランスをカバーしていったわけなんですが、
一般の人だったら、制約がない分、特化しにくく、
なかなか、自信を持てなくて、
辛い思いをしている人もいるじゃないかと。
何かの参考にしていただければ、幸いです。
また、すでに、自信に満ち足りている人も、
より、意識して「特化」した得意分野を持つことにより、
より、周りの人からも評価されることと思います。
★ 「特化」した後は・・・
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「特化」して、自分の得意分野を創り出した後は、
どうなるか?
この時点で、「自信」もついていると思うので、
あとは、幅を広げていくといいと思います。
さっき話したバランスですね。
より、いろいろな種類の料理が出来た方がいい。
いろいろとできるに超したことはないですからね。
でも、すでに「自信」を確保してあるので、
スムーズに、幅を広げていけると思います。
【特化】→【自信】→【幅・バランス】
★ 「特化」の仕方
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最後に、「特化」の仕方の例を。
まぁ、「特化」の仕方といっても、
それは、人それぞれ、好みもあるので、
どんなことでもいいわけなんですが、
例もあった方がいいかもしれませんね。
例の1つは、
「ジャンル特化」
そう、料理のジャンルで、特化していくわけです。
洋食であったり、中華であったり、和食であったり。
ジャンルによって、調味料や食材・調理方法に、
偏りがあるので、ジャンル特化した方が、習得が楽になります。
より、効率よく、習得していけるわけなんですね。
ただ、この場合、分け方(の度合い)が大きいので、
もっと、細分化していく方が、取っつきやすいですし、
より早く、特化できます。
言い方を変えると、「絞っていく」わけなんです。
さっきの「ふぐ」の話も、かなり細分化していますよね。
いえば、何でもいいんです。
より、絞った方が、習得が早く、際だちやすい。
たとえば、「卵焼き」でもいいですよ。
★ 実話/「卵焼き」から、スタート!
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実は、僕自身が始めに自信を付けたのは、
何を隠そう、「卵焼き(出汁巻)」なんですよね。(^^ゞ
かなり、徹底して、やってましたね。
何年も、経験のある先輩にも、卵焼きは、負けまいと。
必死のパッチで。(笑)
で、最後は、3台同時にできるようになってました。
先輩も3台でやってたけど、クオリティーに差が出ましたね。
さらに、出汁を多くするほど、難易度が上がるので、
それも、練習しました。(これは、まかない用で)
ここまでくると、一般の人以上になりますし、
自信も出てくるわけなんですよ。
それで、次は・・・(錦糸卵のきざみ)
そして、次は・・・(???)
という風に、
僕も、はじめは「卵焼き」でした。
はじめは、なんだっていい。
どんどん、積み上げていけばいいんです。
★ 特化のお勧めは?
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特化するものは、
基本的に、なんでもいいと思うです。
でも、あまりにも、誰にでも出来ることだったら、
「際だたない」。
いえば、自信につながりにくい。
なので、特化する時に、お勧めするのは、
「ちょっと、難しいこと」ですね。
周りの人が、簡単にできないことが、ベスト!
「包丁」のスキルなんか、
結構、「差」が出やすく、いいかもしませんね。
昔は、知識的なことだけでも、知っているだけで、
「差」が出たと思うんですが、
今は、ネットで情報が出回っているので、
知識では、「差」が出にくいかもしません。
なので、包丁なんかのスキル系だったら、
習得が簡単でない分、できるようになったら、
「差」が出やすいと思うのです。
といっても、
技術的に簡単なことでも、
特化していくことによって、「差」は出ますので、
なんでもいいですけどね。
あと、その人の好みの問題です。
★ あなたは、どう?
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これから、
「何に、特化していこうか?」
「何を、得意にしていきたいか?」
方向性が決まったなら、
チャレンジ、実践あるのみ!
その時、できるだけ、
小さいことから、はじめるのが、ポイントです。
そのためには、細分化。
いきなり、難しすぎることにチャレンジすると、
やる気が、砕け散ってしまいますので。凹(実体験)
はじめは、特に、細分化した方が、いいです。
・・・
僕も、はじめは、1つの「卵焼き」からだった。
あなたは、何から、はじめますか?
・・・