実は先日、久々に料理をする機会がありました。
というのは、知り合いの方から、
太刀魚を頂いたからなんです。
→
太刀魚
3匹分以上はあったでしょう。
10〜15cmくらいのぶつ切り(切り身)になっていたものを、たくさん頂いたのですが、普通ならこのまま塩焼きにするところです。
しかし、我が家の娘(4歳)は、大の魚好き!
そのまま(切り身の状態で)焼いたことを想像すると、私と妻で必死になって、娘の分の身(魚の身)を取る作業に追われる姿が、目に浮かびました。
しかも量が多いし。身が薄いし。(^^;
それで、まぁ、私が包丁で調理することになったというわけなんですね。
骨がないと、食べる時、楽ですからー。
でも、包丁が切れなかったので、ちょっと焦りました!(^^ゞ
(包丁を研がなければ・・・)
そして、3枚におろして、骨のない状況になった身をどうしようか?
個人的に、塩フェチなので、塩焼きを真っ先に思い浮かべます・・・
『太刀魚は、塩焼きにして「割り醤油」で、パクッ!』
これを書いているのは、昼前なので、お腹が減ってきました。(笑)
太刀魚の塩焼き、大好きなんですよねー。
ところが、このままでは面白くない!
折角だから、ちょっと変わったことをしてみようと思ったわけです。
太刀魚は、身の厚みが薄い魚ですので、野菜を中心において太刀魚で丸める
という手もあったのですが、これといった野菜もなかったので、その方法は
やめにしました。
『じゃ、どうしよう?』
そこで、
私自身がやったことのない『太刀魚のから揚げ』にすることにしました。
下塩をして、粉をつけて、揚げるだけなので、楽な道に走ったということは、
ここだけの話ですが。^^
それで、ここからが本題なのですが、
太刀魚は、身の薄い魚です。
それは、わかっていることで、
頭の方の身と、尾っぽの方の身は、厚みが違いますよね。
頭に近い方が身が厚く、尾に近い方が薄くなっています。
まぁ、それもわかっていることなのですが、
じゃ、それを意識して、調理しているかどうかなんです。
当然、焼いたり揚げたりする時、できあがりに時間の差が出てきます。
でも、それは対した問題ではなく、
視覚などで確認しながら対処していけますよね。
しかし、下味は味をつける時に意識していないと、
後から、修正することができません。
いや、
薄めにしておけば、食べる時に好みで調味料を使い調整できますが、
それでも厚い身と薄い身では、味にばらつきがでてしまいます。
まぁ、薄めの場合は、そんなに問題はないような気がしますが、
濃くつけてしまった時は、どうしようもないんですよね。
なので、大概の料理では、素材をできるだけ均一な大きさに切り分けるよう
にするわけなのです。
例:鶏肉のから揚げや、サケの切り身等
ですが、今回の太刀魚同様、厚みや大きさを調整できない場合、
下味をつける時に、そのことを把握し、対処する必要がでてきます。
そうでないと、各部を同じように味付けしてしまうと、
身の厚い方はちょうど良いが、身の薄い方は辛い。
と、いうようなことが起こってしまう場合があるからです。
そんなわけで、
身の大きさ・厚みを調整できる場合は、大きさを均一に、
身の大きさ・厚みを調整できない場合は、味付けする時に意識して調節する。
ちょっとしたことですが、
料理は、そのちょっとしたことで、また違ったものになっていき、精度はど
んどん高くなっていきますので、そのちょっとしたことにも意識を向けてい
きたいものです。
一応、ここで終わって良さそうなのですが、
その後、どうなったのかの実況中継がない!という声が聞こえてきましたの
で、あと少し書いてみようかな、と。
・・・・・
≪我が家のキッチンに戻る・・・≫
それで、太刀魚に下味(ふり塩)をつけた後、小麦粉をつけて揚げ始めまし
た。
何も工夫なしで油に投入したので、
てんぷらのエビでいえば『棒揚げ』状態ですね。
(3枚におろし、薄いペラペラした状態のまま)
太刀魚のから揚げは本当に初めてだったので、ドキドキです。^^
すると、やはり異変が・・・
身がくるまり(丸まり)始めました。
でも、それくらいは、まぁ、良くある話ですから良いとして、
銀色の皮が、「プーっ」と膨らんできたのです。
言葉で表現するのは、難しいですが、
皮の方に身が丸まり、皮の方は風船のように膨らむ。
言えば、餅の膨らんだ状態に似ているかも。
皮目に、穴を開けておいた方が良かったかもしれません。
その場は、箸で突いて対処しましたが。
そんなこんなで、
揚げ終わったものは、パッと見ると何かわかりません!
娘は、その揚がった太刀魚をみて、ポテトと思っていたみたいです。(笑)
マクドナルドのハッシュポテトをイメージしたのかも・・・
>>
ハッシュポテト
それで、完成ということでも良かったのですが、
何かもう一つくらい手を加えないと「愛想なし」 と思いまして考えました。
そこで、「玉ねぎ」と「バター」を使った、トマトソースを即席で作成した
のです。
玉ねぎは、超薄切りスライスして炒め、トマトケチャップとバター(たっぷ
り)を投入。
それから、
マニュアルに書いていた必殺の「焼肉のたれ」が、冷蔵庫のどこ
にも見当たらなかったので、その代わりに「ガーリックドレッシング」を使
いました。
でも、この「ガーリックドレッシング」は、ソフトな味・風味になっていて、インパクトにかけるというか、まったく存在感なしの隠し味になってしまいます。^^
そんなこんなで、出来上がったソースは、付けて食べると言うより、
上に乗せて食べると言う感じに仕上がりました。
個人的に、バターの味は得意な分野ではないので、どうかな?と思いました
が、意外にも娘は、気に入ったみたいで、量が足らないと指摘されたという
具合です。(^^;
バター好きだからな〜彼女。
自分を基準に作ると、絶対に作らないであろう味でしたが、
喜んでもらえて、めでたし・めでたし。 チャンチャン♪
ということで、つつしんのプライベート奮闘期を終わりしたいと思います。
●おまけ『太刀魚をおろす時』
背びれから包丁を入れます。(切れ目を入れる感じで)
次に、中骨まで包丁をいれます。(刃先を中骨まで一気に入れる)
そして、包丁の角度を変えながら、(左手で軽く身を持ち上げながら)
中骨を通過させ、腹の方まで、包丁を入れていき、身を切り離します。
注)あまり、左手で身を持ち上げすぎると、身が割れてしまいます。
あと、一匹そのままでは長さが長いので、難易度は高くなります。
難しく感じる場合は、何等分かに切り分けてから、おろすとやりやすいでしょう。
鯛などと比べると、骨が柔らかいので、ソフトにおろすといいですね。
力を入れすぎると、骨を貫通し、裏の身を傷つけてしまう可能性があるので。
(昔、初めて太刀魚をおろした時、勢いよくやっちゃいました↑ (^^ゞ)